中華のドライブレコーダーを購入したら、たまたまだと思いますがいろいろトラブルがありまして、国内メーカーのものを探していて中古を落札したのが、ユピテル(Yupiteru)のWD300とADR-200cでした(結局中国製なんだけどね)。
本体と切れたUSB電源ケーブルが入っていましたが、ケーブルが切れていては使えないため、どこの家庭にも落ちているであろう手持ちのminiB端子のUSBケーブルを拾ってきて繋いでみました。
「録画準備中です」の表示のまま録画にならないではないか!!!
ネットで検索していると、ユピテルのドライブレコーダー・カーナビ特有の問題であることがわかりました。それらの記事を要約すると、
1. USB端子の4pinと5pinを短絡させている純正アダプターでないと正常動作しない
2. 5.7Vくらいの電圧を掛けると動くらしい
ということらしい。様々な人々が様々なことを行って苦労していることがわかった。嫌なことをするメーカーだな。
5.7Vが作れる昇圧回路がないわけではないですが探すの面倒だし、高い電圧で使い続けるのも嫌なので「2.」は却下です。「1.」を考えます。
4pinと5pinの短絡はスマホやタブレットをホスト側にして用いる際に使うホストアダプターで行われており、過去にホストアダプターを作ろうとして非常に面倒だった記憶があります。大抵失敗するし、今回は半田ごてもないため、配線の改造は早々にあきらめました。
↑ ホストアダプターで代用するならこの形状でしょうが、「ホストアダプター」ではなく「変換」としか書いてないから駄目かも。
↑ ホストケーブルと書いてあるので4pinと5pinは短絡していると思われます。ただしドラレコと反対側の端子のオス・メスが逆なのでこのままでは使えません。
使えそうな既製品もなさそうなので、3分くらい思案して、
「そうだとりあえず分解しよう」
と、普通の人が家電トラブルを前にして、普通に考えそうな思考に至りました。
SDカード挿入口からマイナスの精密ドライバーを慎重にねじって分解したところ、カバーが外れました(写真は撮り忘れました)。中身は思いの外細かい。2.5インチ液晶程度の大きさなので当然か。半田ごてがあったとしても内部での短絡は失敗する気しかしない。やめておこう。
更に思案してドラレコを眺めていると、端子とは別に接点が見えていることに気づきました。
「本体の外側で4pinと5pinの間を銅線でブリッジしてやればいいんじゃね?」
ということで方針は決まった。
やっつけな方針に基づいて、抵抗やコンデンサを切った際に出るどこの家の床の上にも必ず落ちている(?)リード線を拾ってきて差し込もうとしたところ太すぎて入りません。
はさみの刃で力を入れずに削っていくとメッキが剥がれて銅色が見えてきてちょうど良さそうな太さになりました。
6mm位で切って「コ」の字状に曲げたのが下の写真です。
↑写りが悪いですが、1/4W抵抗を使った際に出たスズメッキ銅線を拾ってきたものです(汚い家だな!)。そのままでは若干ですが太すぎて入りません。LANケーブルの単線あたりの方が細くてそのまま使えそう気がしますが、試していないので塩梅はわかりません。
↑ はさみの刃で削った後6mmくらいで切ったところです。
↑ 「コ」の字に曲げたところです。3mmくらいですので結構細かい作業です。
↑ 改造前です。
↑ 改造後です。「DC5V」のUSB miniBの端子の5本のうち、一番右と次の端子に上で作った銅線が差し込まれているのがわかると思います。この位置は差し込みの邪魔にはならないため、USB端子は普通に差し込めます。
実物は結構小さいため手で差し込むことはできないと思います。ピンセットで差し込んで押し込みました。精密な道具で引き抜けば元に戻りますから非破壊的改造です(純正アダプターを手に入れても戻す必要はないと思いますが)。
↑ 改造後です。「REC」の表示があり録画されていることがわかります。
モバイルバッテリーと普通のUSB miniBのケーブルで繋いだところ、写真のように正常動作するようになりましたとさ。たぶんこれが一番失敗しにくい改造方法だと思います。
改造にかかった費用:
リード線 (落ちいてる家庭なら0円)
ピンセット (持っている人なら0円)