masao_nakagami_2001のパソコン徒然

主にコンピュータ関係をつれづれと書いているブログです。

Yamaha RH-5Ma イヤーパッド交換

Yamaha RH-5Maは、1997年から4000円前後で売られている終売寸前のヘッドホンです。各所のレビューがあるように、知っている人は知っている名器です。だから20年以上販売しているわけです。バランスの良い音を奏でる楽器モニタリング用ヘッドホンであり、本体や配線は非常に丈夫です。

そのYamaha RH-5Maには、一つだけ大きな欠点があります。それはイヤーパッドです。イヤーパッドだけは非常に脆弱です。

純正品はCX810511で、定価は1500円(+税?)程度のようです。本体価格の1/3程度なので純正品の価格としては妥当だと思います。しかし、脆弱だとわかっているイヤーパッドに、私は出したい価格ではありません。

 

↑こんなのです。こちらの写真はsoundhouseさんから拝借しました(私が知る限り一番安い)。純正品が良いという方には定期的な必須アイテムです。この細かいシワシワタイプは、このイヤーパッドに限らず脆弱ですけどね。

新品の時に写真を撮り忘れましたので当方の写真はありませんが、純正イヤーパッドは、上記のように安物ヘッドホンでよく使われる薄い表面で細かいしわのあるタイプです。ソニーに1300円台の最下級ヘッドホンMDR-ZX110がありますが、それが表皮の薄いそのタイプです。形状からして全く同じものかもしれません。このタイプのイヤーパッドはヘヴィーに使えば、1年もしないうちに汗でも吸うのか表面の薄いウレタンが加水分解してポロボロになります(互換品も純正品もない場合の別の方策の話は別記事で書くことにします)。

↑純正に近いのはこちらの細かいしわタイプの互換品(amazon価格817円)。ゴソゴソと音を立ててうるさいし、すぐに劣化するから、私はやはりこのタイプが好きではありません。817円もするなら、2倍はしない純正品を購入するか、外形が70mmの円形なら大抵使えますので、1000円台のソニーやビクターの最下級ヘッドホンからイヤーパッドを取り上げた方がお得に思えます。それすらしたくないくらい私はこのタイプが嫌いですけどね。

要するに、RH-5Maはイヤーパッドに全然コストを掛ける気がない機種だったわけです。それは購入前に写真を見たときから知っていましたので「イヤーパッドが嫌だなあ」と思っていました。しかし、某店のポイント期限が迫っていたので、「長く使う価値があれば交換すればいいか」と翻意して購入したわけです。

案の定、1年ちょっとでイヤーパッドが駄目になりました。そこで交換したのが、こちらです。

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表皮以外の形状がほぼ同じであったため、少なくとも私の耳には純正イヤーパッドとの音質の違いがわかりませんでした。

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イヤーパッドの拡大写真です。表面革っぽいがシボ加工だけで細いしわがないタイプは表皮が丈夫なので5年は余裕で使えます。どうせ純正ではないので汎用品で十分です。直輸入なら2ドル台で購入出来ます。

amazonで買うならこの類い(70mmを選択しましょう)。送料込650円なので海外通販の2倍ちょっとの価格ですね。縫い目までそっくりなので、私が使っているものとおそらく同じ出所でしょう。しかし、650円という価格は微妙です。audiotechnicaの最下級ヘッドホンATH-S100はこちらの長持ちタイプです。大きさも同じくらいに見えますので、そこからぶんどった方がお得かも知れません。ただダイヤフラムが40mmと36mmで異なるので、流用したい場合は店頭で外径が70mmかどうか確認した方が良さそうです。

↑ATH-S100(amazon価格1200円で最安タイ)。ATH-S100の純正イヤーパッドだけでも1000円はするので、本体ごと買う方がお得。入手しやすいのでこちらのイヤーパッドをいただくのもありか?

この製品のキャッチフレーズは「STREET MONITORING」で、日本で最も売れているヘッドホンだそうです(だから入手しやすい)。音もそこそこ良いらしいです。「MONITOR」はさすがに「大きく出たな」と思うものの、本体のデザインもなかなか良いですし、片出しコードで使いやすそうなので、イヤーパッドだけ使って本体は放置というのはもったいない気はします。

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RH-5Maの話に戻りますが、このイヤーパッドがあまりに壊れないため、上の写真の「L」の方(下側)のタイプに交換してみました。ちなみにurbanears plattan用互換品です。BOSEなどのはめ込みがある特殊装着タイプは使えませんが、汎用品なら、40mmダイヤフラムのヘッドホンで一般的な外径70mmタイプが大抵使えます。urbanears plattanも外径70mmなので使えます。フィット感が良さそうで互換品がそこそこ安かったので、違いを確認するために今回選びました。こちらは3.5ドルくらい。

↑urbanear plattan。amazon価格は34559円ですが、たぶん販売終了でのプレミア価格でしょう。初代の有線タイプは10000円弱だったと思います(所有してないけど)。ファッショナブルなデザインが世界中のファッションリーダーたちから支持された機種のようです(日本メーカーはなかなかそうならないね)。しかし、イヤーパッドだけなのでRH-5Maにはそのファッションセンスは関係ありません。

白・黒以外の方がイヤーパッドの形状が見やすいのでオレンジを載せてみました。イヤーパッドをよく見ると内側の構造が違うじゃん(安い互換品だからな)。どうせplattanで使うわけではないので構わないけど。

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L,Rの両方を交換したところです。見た目がなんか別物のヘッドホンのようです(比較するとplattanとは完全に別系統のヘッドホンですね)。

パッドが若干厚くなったのと密着性が上がったことが理由でしょうが、低音が増えました。もともとキレが悪い低音ではないので不快ではありません。小音量で聞くには良いバランスですし、密着性が上がって遮音性が高くなりました。

結論としては、交換前のパッドも今回のパッドもどちらもありだと思います。

遮音性が上がっても、RH-5Maは外側に思いっきり穴が開いている半密閉タイプなので音漏れしますし、外部の音もそれなりに聞こえますけどね。